
米国を代表する自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の車両が走行を披露するイベントが16日、静岡県小山町のサーキット「富士スピードウェイ」で行われた。日本自動車会議所(会長=トヨタ自動車の豊田章男会長)が企画し、米国レースの雰囲気を体感して理解を深めてもらう狙いだ。トランプ米政権による高関税政策が続くなか、自動車競技を通じて日米の交流を深める。

イベントでは、豊田会長が米自動車大手フォード・モーターのピックアップトラック「F-150」に乗って登場した。トランプ氏のスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」の書かれた赤い帽子とTシャツを着用し、ジョージ・グラス駐日米大使と握手を交わした。
その後、米国のシボレー「カマロ」とフォード「マスタング」のほか、トヨタ「カムリ」など計6台が走行を披露した。大きなエンジン音が会場に響き、観客が見入っていた。
豊田会長は取材に対し、「自国の自動車産業を守りたいというのはどこの国も同じ考えであり、その手段の一つが関税だ」と指摘した。日米の自動車産業で交流する意義を強調し、「日米のお客様や政治家、ステークホルダー全員が『ウイナー(勝者)』になれるような方法を我々は模索している」と話した。
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