結婚式場大手のノバレーゼとエスクリが2026年4月に合併すると発表しました。背景には婚姻数の減少に加えて、結婚しても式を挙げない「ナシ婚」が定着するなど縮小傾向にある婚礼市場への危機感があります。生活者のライフスタイルや人生観の変化が見えてくる「縮む婚礼市場」がわかる記事を集めました。(内容や肩書などは掲載当時のものです)

婚礼市場、新型コロナ前の8割にとどまる

婚礼件数はこの10年で25%減っているほか、挙式にお金をかけない「カジュアル婚」も増えています。婚礼市場の規模は新型コロナウイルス禍前の8割の水準にとどまります。ノバレーゼとエスクリは経営統合を機に「業界再編の軸」になることで生き残りを目指します。婚礼依存型の事業モデルの脱去に取り組む動きも広がっています。

  • ・ノバレーゼとエスクリが26年4月合併、国内2位に 婚礼市場縮小で再編
  • ・結婚式場の八芳園、ビジネスも「縁」結ぶ 改装で法人客誘致
  • ・東京・目黒の雅叙園、改装で10月1日から休館 再開時期は未定
  • ・T&Gニーズ、青山迎賓館を改装 シンプルな空間に刷新
  • ・アニヴェルセル松田健一社長「結婚式の実施率、上げられる」

会費1万円のビュッフェ形式も、多様化する結婚式

ウエディングケーキなどを省略するカジュアル婚が定着し、大手各社は100万円程度の結婚式プランを相次ぎ導入しています。式のハイライトのひとつである「両親の手紙」では新郎も読むケースが増えています。性別役割を思わせる演出が珍しくなかった結婚式に、男女平等の意識が強い世代が新潮流を呼び込んでいます。

  • ・100万円で結婚式 T&Gやタメニー、会費1万円のビュッフェ形式
  • ・結婚式は定番にこだわらない 花婿の手紙、自分にファーストバイト
  • ・還暦に花嫁姿もう一度 憧れのドレスで撮影、節目祝う
  • ・「6月の花嫁」由来はローマ神話 日本にはホテル婚で浸透
  • ・アプリ婚、今や4人に1人 社内結婚は減少傾向
BUSINESS DAILY by NIKKEI

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