海外が興行収入1000億円突破に寄与した「『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

ソニーグループ傘下のアニプレックスと東宝は17日、アニメ映画「『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」の全世界興行収入が1063億円を記録したと発表した。日本映画の世界興行収入が1000億円を超えるのは初めて。

内訳は国内が379億円、海外は157カ国・地域の合計で684億円だった。国内興行収入は400億円超を記録した前作の「『鬼滅の刃』無限列車編」にまだ届いていないが、海外で日本の2倍近くの興行収入を稼いだことが大台突破につながった。

ソニーGの陶琳最高財務責任者(CFO)は11日の決算記者会見で「海外で非常に高い興行収入を実現できたことは文化的に大きなパワーだ。日本のコンテンツパブリッシャーにも大きな自信になったと思う」と語っていた。

14日からは中国本土での上映も始まった。11日時点のチケット販売額は1億1990万元(約26億円)と外国アニメ映画の公開前の販売額の記録を更新するなど好調な出だしで、今後の世界興収をさらに押し上げる要因になる。

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