
東京ガスは17日、米ルイジアナ州のガス田権益を売却すると発表した。売却するガス田の生産量は、同社グループ全体の生産量のうち約5%に相当する。売却額は約2億5500万ドル(約400億円)。東ガスは米テキサス州東部とルイジアナ州西部のガス田に資本を集中させる方針だが、今回のガス田権益は対象地域外であるため売却する。
東ガス傘下でシェールガスの開発や生産を手掛けるTGNRが、ガス田権益を持つ同社完全子会社を米石油ガス開発企業、グレイロック・エナジーⅣに売却する。今回手放すガス田権益は東ガス傘下企業の主力生産地から地理的に離れ、運営費用がかさんでいた。生産済みが多く、今後の開発余地も少なかった。
東ガスは2025年4月にテキサス州東部のガス田権益をシェブロンから総額5億2500万ドル(約800億円)で段階的に取得すると発表した。一方、25年5月までに米テキサス州南部のガス田権益を静岡ガスへ1億2700万ドル(約200億円)で売却するなど、資産の入れ替えを進めている。今回のガス田権益の売却は25年中に完了する見通しだ。
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