タクシー乗り場=東京都千代田区で2019年4月15日、曽根田和久撮影

 国土交通省北海道運輸局は17日、札幌・小樽地区の新たなタクシー運賃を公示した。普通車は従来よりおおむね10%の値上げとなり、12月17日から適用される。運輸局は値上げの要因として、運転手の労働条件改善や物価高への対応などを挙げた。

 運輸局によると、従来は札幌A地区(札幌、江別、北広島など)と札幌B地区(小樽)で異なる運賃が適用されており、今回の改定から「札幌・小樽地区」と一本化した。A地区の値上げは2023年5月(改定率14・34%)以来、B地区の値上げは24年12月(同14・45%)以来となる。

 普通車の現行初乗り運賃はA地区670円(1・28キロ)、B地区700円(1・4キロ)だったが、改定後は600円(1・05キロ)に統一される。

 加算運賃は現行のA地区80円(241メートル)、B地区100円(275メートル)から、100円(272メートル)となる。A地区の場合、初乗り運賃が9・17%、加算運賃が10・75%の値上げとなる。

 また、12月10日~来年3月26日は、2割の冬季割増し運賃を適用できるようになるという。【高山純二】

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