三菱マテリアルは子会社の三菱マテリアルハードメタルがタイに新工場を設け、開所式や初回出荷式を開いたと発表した。鉱山・土木用工具の需要拡大に対応し製品供給を強化する狙い。工具に削孔機械のエネルギーを伝達する部材「ロッド」の生産能力を将来的に2倍まで引き上げることを目指す。
新工場はタイのプラナコーンシーアユタヤ県に立地し、広さ5万4400平方メートルの敷地に延べ床面積1万1900平方メートルの建屋を構える。最新の機械加工設備や熱処理設備を導入し、高品質なロッドの安定供給を実現するという。
世界的な資源需要の高まりやインフラ需要の拡大を背景に、超硬合金製の刃を通じて岩盤を破砕する削孔機械用の工具「ビット」の需要が高まっている。ビットに大きなエネルギーを伝えられるよう高い剛性を備えたロッドについて、生産能力を高める。
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