高市早苗首相は18日、植田和男日銀総裁と首相官邸で初めて会談した。植田氏は終了後、記者団の取材に応じ、首相との会談について「経済・物価、金融情勢、金融政策について、さまざまな側面から率直に良い話ができた」と述べた。首相はかねて金融緩和の継続を重視する姿勢を示してきたが、植田氏によると、会談では「(要望、要請は)特になかった」という。
首相と植田氏は、12日に経済財政諮問会議でも顔を合わせた。首相は諮問会議の席上、「強い経済成長と安定的な物価上昇の両立の実現に向け、適切な金融政策運営が行われることが重要だ」と強調。「今後とも政府、日銀一体となって国民経済の発展に向けて取り組んでいく」と述べ、日銀との連携に意欲を見せていた。
会談を前に握手する高市早苗首相(右)と日銀の植田和男総裁=18日午後、首相官邸
高市早苗首相との会談を終え、記者団の取材に応じる日銀の植田和男総裁=18日午後、首相官邸
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