沖縄地区税関は19日、中国国営系クルーズ船のアドラ・メディテラニア(定員2680人)が、20日朝に予定していた沖縄県宮古島市の平良港への着岸を見送り、乗客の下船をキャンセルしたと明らかにした。港内に停泊し、20日昼に中国に向け出港する。船会社から船舶代理店を通じ、税関に連絡があった。
同船は18日に中国福建省アモイを出港した。20日に平良港で乗客を降ろした後、同日午後4時に出港してアモイに戻る予定だった。
税関によると、同船が11月16日に那覇市の那覇港に着いた際、乗組員が船舶代理店に対して「(日中対立の)影響が出るはずだ」と話していたという。
同船は12月末までに、平良港のほか那覇港や石垣市の石垣港に複数回入港する予定だが、さらにキャンセルとなる可能性があるという。〔共同〕
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