ホンダがメキシコで生産する多目的スポーツ車(SUV)「HR-V」

ホンダは20日、メキシコ工場の自動車生産を現地時間19日から再開したと明らかにした。生産停止の原因である半導体不足の解消にめどがたった。米国やカナダ工場では生産調整を続け、24日からの通常稼働を目指している。

メキシコ中部グアナフアト州のセラヤ工場の生産を再開した。同工場の生産能力は年20万台で、多目的スポーツ車(SUV)「HR-V」などを生産している。米国への輸出拠点となっている。

同工場はオランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止の影響を受け、10月28日から生産を停止していた。市場に流通する半導体在庫を確保できたことなどから生産再開に踏み切った。

米国やカナダの工場での生産調整は週内の21日までは続ける見通し。通常稼働は24日からを想定する。同社は北米で調達する一部の部品がネクスペリア1社に依存していたため、影響が広がった。

ネクスペリアの半導体不足は、オランダと中国の対立から生じていた。オランダ政府は19日、安全保障上の懸念から管理下に置いていた特例措置の停止を決めた。日産自動車などに広がった世界的な半導体不足は解消していくとみられる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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