
スターバックスコーヒージャパン(東京・品川)は20日、東海道新幹線の新横浜駅(横浜市)のホーム上にテイクアウト専用の新店舗を21日に開くと発表した。スタバが新幹線のホームに出店するのは初めて。コーヒーを自動で抽出するカフェロボットを新たに導入し、出来たてコーヒーを効率的に提供できるようにする。
21日に新横浜駅の下り線ホーム上に簡易店舗を開く。新幹線の発着に合わせて、午前6時半〜午後9時半まで営業する。給排水設備がないホーム上でもコーヒーを提供できるように、業務用ロボットを手掛けるスタートアップのNew Innovations(ニューイノベーションズ、東京・江東)が開発したカフェロボットを初めて導入する。

店頭に置かれたタッチパネル式端末で来店客が注文すると、ロボットが自動でドリンクを作る。通常店舗では一定量のコーヒーをまとめて抽出しているが、新店舗は1杯ずつ豆をひいてから抽出するため出来たてのコーヒーを飲むことができる。最大20杯のコーヒーを保管でき、従業員2人で混雑時にも素早く提供できるという。
ドリンクはトールサイズに限定し、ホットとアイスのコーヒーのみを提供する。価格は1杯437円からと駅構内の店舗の価格にそろえる。クッキーやスコーンなど常温保存が可能なフード商品も8種類程度を販売する。
支払いはキャッシュレス決済のみで、スマートフォンで事前に注文するモバイルオーダーやスターバックスカードでの支払いはできない。
店舗開発戦略部の吉田篤司部長は「新幹線に乗る直前にホームに上がる乗客が多い。店舗の運営効率を高めて商品を提供する時間を早めた」と話す。スタバは2026年以降に別の新幹線駅ホーム上への新規出店を検討する。
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