いすゞのEVトラック「エルフEV」と電池を交換する専用ステーション(20日、横浜市)

いすゞ自動車は20日、電池交換式の電気自動車(EV)トラックでファミリーマートに商品を配送する実証の出発式を開いた。横浜市内の約80店舗に配送し、専用ステーションで約7分で電池を自動で交換する。充電中、稼働できずに配送効率が落ちるEVの弱点を補い、EVの普及につなげる。

同日、横浜市内に設置した専用ステーションを公開した。いすゞはファミマ、伊藤忠商事、横浜市と共同で実証実験する。車両が所定の位置に停止するとステーションと無線通信をはじめ、自動で車両の位置を微調整し満充電の電池への交換が始まる。

同社のEVトラック「エルフEV」3台が運行する。交換時間は約7分で100キロメートル程度を走行できる。通常の充電式のEVは急速充電でも1時間程度かかり、待機時間を大幅に減らせる。実用化に向け稼働の安定性などを検証する。

出発式に出席したいすゞの南真介社長は「EVの充電時間の課題を交換式で解決できる」と話した。日本全国のコンビニへの展開や他の自動車メーカーとの電池交換システムの共有をめざす。

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