NTT西日本は21日、米教育テックの大学向けデジタル学修歴証明サービスを同日から国内で販売すると発表した。NTT西が国内で提供している大学向けサービスと連携させる。留学生の送り出しや受け入れの際、海外の大学と円滑に証明書のやりとりをできるようにする。

NTT西が販売を始めるのは米ストラクチャー社の「パーチメント」というサービス。135カ国の大学に提供している。

NTT西は成績表や卒業証明書をコンビニなどで印刷できる「証明書発行サービス」を提供している。2025年9月末時点で120以上の大学が利用しており、これらの大学へパーチメントも導入してもらうことを目指す。既存サービスで申請すれば、パーチメント上に証明書がアップロードされるシステムを構築する。

海外大へ学生を送り出す際には成績表や卒業証明書を送付する。証明書が偽造されていないか、送り出し側の大学へ問い合わせがあり、職員が対応する必要があった。パーチメントでは送られた証明書を第三者機関がチェックし、偽造でないことを示す電子署名やタイムスタンプが付与されるため、大学間での確認作業が不要となる。

従来はPDFなどのデータを大学が発行し、学生がメールで送っていたが、クラウド上で証明書を送信するため、こうした手間も省ける。学生が払う利用料はそれぞれの大学が設定するが、1回送るごとに1000円前後を想定している。

パーチメントは米スタンフォード大や英ケンブリッジ大が導入している。海外の有力大学とのやりとりが円滑になるメリットもある。

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