
日本ハムは23日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで、開発を進める新型大豆ミートの試食会を開いた。動物由来の素材を一切使わず、独自の繊維化技術を生かして食感を肉に近づけた。試食会では来場者計70人に串カツとして提供。次世代の健康食としての大豆ミートを世界へ発信した。
同パビリオンの「未来の食と文化ゾーン」のデモキッチンエリアで大阪府が主催するイベントに参加した。大阪市内から訪れた50代女性は「本物の肉じゃないと言われなければ分からないくらい違和感がなかった。ハムカツみたいでおいしかった」と目を丸くした。
開発担当者は「新素材はカルシウムなどの栄養成分を添加したり、柔らかさを変えたりと、食べる人に合わせた柔軟な調整が可能なことも特徴」と話した。時期は未定だが業務用と家庭用の両面での商品化を想定している。国際展開を見据え「(イスラム教の戒律に沿って製品を扱っていることを示す)ハラル認証を受けた工場での生産も視野に入れている」という。
豆乳やコメ、キノコ類を使って豚骨を使わずに豚骨風味を再現したラーメンも提供した。スープは日本ハムグループの日本ピュアフード(東京・品川)が生産したもので、国内外での展開をめざす。

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