日本チェーンストア協会(東京・港)が26日発表した10月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比2%増だった。8カ月連続のプラスだった。食品メーカーによる値上げや農産品の価格上昇が影響した。物価高を受けた節約志向で買い上げ点数は減少している。

売上高の7割を占める食料品は1.5%増だった。相場高のじゃがいもや玉ねぎ、トマトなどの野菜に加え、コメや鶏卵などが売り上げ増をけん引した。値上げが続く飲料や冷凍食品も好調だった。

衣料品は0.1%の微増だった。冬服の婦人向けニットなどが伸びた。住関連品は1.8%減だった。シャンプーやボディーソープなどの販売が落ち込んだ。生活必需品はセールの際にまとめ買いをする傾向が続いている。

日本チェーンストア協会は「衣料品は気温低下で伸長しているが、住関連品は節約志向で大型家電などが苦戦している」と説明した。

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