NAAの藤井直樹社長は中国の航空会社から減便について話があったことを明かした(27日、千葉県成田市)

成田国際空港会社(NAA)が27日に発表した2025年4〜9月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比6%増の1358億円だった。旺盛な旅客需要を背景に空港運営とリテール事業が共に好調で、上半期として04年の民営化以降の過去最高値を2年連続で更新した。滑走路の新増設工事の中で、既存部分を壊すことで生じる固定資産除却損などが影響し、純利益は19%減の158億円となった。

セグメント別ではリテール事業の営業利益が3%増の202億円だった。物販を中心に新規テナントが24年度から50店舗以上開業しており、増加するインバウンド(訪日外国人)などの需要を捉えた。一方、為替レートが一時期円高に振れたこともあり、ブランド品など高級品をはじめとして1人あたりの消費額は伸び悩んだという。

空港運営事業は45億円の営業損失を計上した。航空旅客数全体は新型コロナウイルス禍以降上半期として初の2000万人を突破。営業収益としては増加したが、機能強化に伴う騒音対策の助成金や配管、滑走路など老朽化部分の修繕などで営業費用がかさんだ。

純利益が61%減の137億円とする26年3月期の通期予想は据え置いた。

日中関係の不透明感が先行きの懸念となる。成田空港は中国大陸とを結ぶ路線が1週間で300便弱運航する。藤井直樹社長は「中国の航空会社から12月以降がほとんどだが、減便したいという話が入っている」と明かし、中国線全体の1、2割ほどの減便の可能性を見込む。

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