観光客でにぎわう伏見稲荷大社(10月、京都市)

京都市観光協会は28日、京都市内の主要ホテル112施設の10月の客室稼働率が90%だったと発表した。前年同月より1.3ポイント上回り、新型コロナウイルス禍以降で最も高くなった。欧米客が増えたほか、今年は国慶節(建国記念日)と中秋節の休暇が重なったことで、中国からの宿泊者数が伸びた。

平均客室単価は前年同月より15%高い、2万4859円だった。延べ宿泊数に占める外国人比率は72.1%で、25年4月に次ぐ高さとなった。外国人の構成比は米国が最も多く21%、中国が16%、オーストラリアが6%と続いた。日本人の延べ宿泊数は前年同月より13%減少した。

中国政府の渡航自粛要請については、団体客を中心に一部でキャンセルが発生しているという。一方で協会担当者は「延べ宿泊数における中国比率は1割ほど。京都全体でみると大きな影響は出ないのではないか」と話した。

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