
出前館は1日、カレーやラーメンなどの宅配商品について、料理の価格を店頭と同じで提供するサービスの対象地域を広げると発表した。従来は東京都の港区、新宿区、渋谷区が対象だったが、千代田区や中央区など5区を新たに追加する。期間は1日から2026年2月28日まで。宅配価格は店頭より2〜4割ほど高いケースが多く、事実上の値下げとなる。
新たに対象となるのは千代田区などのほか、目黒区、世田谷区、豊島区。中華食堂「日高屋」やカレー店「ゴーゴーカレー」などの約790店舗が参画する。都内の対象店舗は計約1640店となる。料理の価格は店頭と同じだが、送料は別途かかる。
集客効果をみたうえで26年2月末以降の継続を検討する。同様の取り組みは名古屋市や北九州市で先行実施しており、「注文数が4〜5倍に増えた店もある」(出前館の森山海太執行役員)という。
森山氏は「日高屋 成城学園前駅北口店」(東京・世田谷)で同日開いた店頭取材において「料理宅配は割高なイメージがあり、なかなか浸透していない。お求めやすい価格にして、まずは使ってみてもらいたい」と話した。
加盟する飲食店は出前館に手数料を支払っている。出前館は手数料を減らすことで、価格を引き下げた。注文数が伸びなければ、出前館にとっては売上高の減少につながる可能性があり、今後は加盟店に負担を求めることを検討する。
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