ソフトバンク、顔認識システムの子会社を吸収合併　生体認証を強化

ソフトバンクは、完全子会社で顔認証システムの開発・販売を手掛ける日本コンピュータビジョン（JCV）を2026年5月1日付で吸収合併すると発表した。11月26日に合併契約を締結した。ソフトバンクを存続会社とする吸収合併方式で実施し、JCVは解散する。

JCVは19年5月に設立された、画像認識技術をベースとする顔認証システムを手掛ける企業だ。今回の合併により、経営体制の一本化による管理業務の効率化を図る。ソフトバンクは企業や自治体向けにスマートビルなどの入退館やセキュリティーエリアでの生体認証システムを提供しており、今回の合併で生体認証の領域での事業強化を進める。

JCVは現在、債務超過状態にあるが、合併に先立ちソフトバンクを割当先とする第三者割当増資を実施して債務超過状態を解消する予定だ。完全子会社との合併のため、株式その他の金銭などの割り当てはなく、ソフトバンクの連結業績に与える影響は軽微としている。

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