
日清製粉グループとキリンビールは1日、パスタの製造過程で出る端材を原料にしたビール「イタリアンレッド 〜トマト&パスタ〜」を17日から発売すると発表した。ビールの主原料である大麦の一部を小麦に置き換え、熟成させる過程でトマトを加えた。用途のない端材を再利用することでフードロスの削減につなげる。
キリンビールのクラフトビール専門店「スプリングバレーブルワリー(SVB)東京」(東京・渋谷)で数量限定で提供する。同時に、日清製粉グループ傘下の食品子会社、日清製粉ウェルナの家庭用パスタやパスタソースを使ったアレンジメニューを30日まで提供する。来店者にアンケートなどを実施し、今後の展開について検討する。

醸造に最適なパスタ粉末の粒の大きさや、醸造後の味わいなどを約1年かけて研究した。SVB東京の東橋鴻介ヘッドブリュワーは「トマト料理にも合うようにトマトを加えた。フルーティーで苦みも少なく、女性からビール好きまで幅広く刺さる」とみている。
日清製粉ウェルナは製造過程で出る端材や輸送中に破損したパスタについて、アップサイクル(高付加価値品への再生)プロジェクトを進めている。8月にはパスタを原料としたプラスチック素材「パスタデプラ」を開発しており、今回が第2弾となる。
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