大成建設、ドローン・3Dスキャンでデジタル点検　本格運用を開始

大成建設は、建設現場でのドローンと3次元（3D）スキャナーによる計測データを活用し、遠隔で点検記録を共有するデジタル点検サービスの本格提供を始めたと発表した。点検実務チームによる調査、見積もり、発注、点検、データ化までを一気通貫で対応するパッケージ型のサービスとして提供する。

新サービスでは、ドローンや3Dスキャナーの「Matterport」などを駆使した高精度な3Dデータの作成とクラウドによる情報共有により、現場訪問の負担軽減と情報共有の迅速化を図る。同社の点検実務チームが先導して全国対応することで、点検業務の省力化・効率化を支援する。

ドローンや3Dスキャナーで対象物の現況を3Dデータ化し、作成データをクラウド上で共有して遠隔からの確認と合意形成を効率化する。同社チームが現地での撮影・データ編集を代行し、迅速で安定した運用を全国で支援する。

情報共有を容易にすることで合意形成の迅速化、工事打ち合わせ・現地確認の工数削減、時間短縮とコスト低減につなげる。高所・狭隘（きょうあい）部など立ち入りにくい場所での安全性・生産性も確保する。

さらに今後は、ドローン点検の導入支援などを手掛けるNADI（東京・台東）と協働し、ドローン機体や操縦者の貸し出し・返却スケジュールをクラウドで一元管理する仕組みの導入なども予定している。

中央省庁や地方自治体、電力・生産施設などの機密性の高い施設を含む、建築・土木の様々な分野への展開を目指す。

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