海外建設協会(東京・中央)が3日発表した2025年4~9月の海外建設受注額は、前年同期比63%増の1兆6178億円だった。4〜9月の受注額として、2002年以降で過去最高となった。アジアと北米で、大型案件の受注が増えたことが全体を押し上げた。公共工事の受注増加も目立った。

地域別でみると、アジアでは85%増の1兆809億円だった。特にシンガポールでは1000億円超などの大型案件が相次いだことで2.6倍の6384億円となった。北米は63%増の4166億円だった。

発注者別では公共工事が2倍の8506億円となり、初めて民間発注を超えた。空港や鉄道などの受注金額が伸びたほか、シンガポールでは病院やスポーツ施設などの公共施設の受注が目立った。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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