
NECは3日、利用者が手ぶらで歩きながら、顔と目の虹彩による認証で本人確認する技術を開発したと発表した。カメラから3メートル離れていても、自然な速度で歩いている間に認証できる。空港の出入国審査や決済などでの利用を想定している。2026年度中に実証実験し、27年度の実用化を目指す。
利用者がカメラの前を通ると、ディスプレーなどに結果を表示する。空港の出入国審査では、パスポートを提示しなくても本人確認できるようになる。
NECの顔認証、虹彩認証の技術はそれぞれ、米研究所の調査で「世界一の性能」を獲得した実績がある。2つの生体認証を組み合わせることで、認証精度を高め、1億人以上の登録者の中から、歩いている利用者を瞬時に識別できるようにした。カメラの前で立ち止まったり、正面からカメラを見たりする必要はない。

NEC独自の人工知能(AI)技術を活用し、移動によるブレが生じる場合や利用者がよそ見をしている場合でも認証できる。屋外や逆光、暗所、遮光でも認証できるため、場所を問わず導入が可能という。
国境審査や空港、決済などで生体認証の活用が広がっている。ただ従来は、生体認証に加えて、カードの提示やパスワード入力を組み合わせた認証が主流で、認証作業に手間がかかっていた。カードの紛失やパスワードの忘れといったリスクもあった。
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