
ソニーグループ傘下のソニーは3日、19日に発売するフルサイズミラーレス一眼カメラ「α」シリーズの標準モデル「α7V」の報道向け体験会を開いた。人工知能(AI)が被写体の種類や光源を推定する機能を搭載し、色彩の表現がより自然な写真を撮影できるようにした。
AIの活用で、撮影される人物の瞳がどこにあるかを見つける性能も30%向上した。帽子のつばや髪、影で目元が隠れていてもピントがずれにくい。

部分的に積層になった画像センサーも初めて搭載した。有効画素数は約3300万画素で前モデルと同じだが、画像データの読み出し性能が前モデル比で4.5倍に向上。AIによるオートフォーカスでの連写時でも前モデル比3倍の1秒間30コマの撮影が可能になった。
髪のなびき方やダンスする人の腕の角度などを細かく選べるようになり、新幹線などの移動体を撮影した際に、画像上部と下部のゆがみが生じにくくなる。

明暗を捉える性能は同2倍に向上した。朝日が昇る海辺など明暗差の大きい条件下でも明るさの階調が自然で豊かな写真を撮影できる。
想定市場価格は本体のみが42万円と、発売時の価格が約33万円だった前モデルから10万円ほど値上がりする。来年春に発売するズームレンズ付きは同44万円の見込みだ。
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