鉄鋼大手JFEスチールは3日、インドのJSWスチールとともに、鉄鉱石の加工から最終製品までを手がける製鉄所を共同運営する合弁会社をつくると発表した。国内の鉄鋼需要が低迷しているため、成長市場のインドで収益拡大を目指す。

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 両社が50%ずつ出資する合弁会社を設け、インド東部の製鉄所を運営する。JFEは約2700億円を投じる。この製鉄所の粗鋼生産能力は年450万トン規模。周辺の土地も取得しており、2030年を目標に生産能力を年1千万トン規模に引き上げる計画だ。

 JFEはJSWに15%出資している。自動車用鋼板や、電気自動車のモーターなどに使われる「無方向性電磁鋼板」の技術供与などを進めてきた。両社が折半出資して会社を設け、製鉄所を運営するのは今回が初めて。JFEの小川博之副社長はこの日、「(協業の)転換期に来た」と説明した。

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