衛星開発のSynspective(シンスペクティブ)は14日、2025年1〜6月期の連結最終損益が24億円の赤字(前年同期は12億円の赤字)だったと発表した。複数基の衛星を連携させる「衛星コンステレーション」の体制構築に向け、人件費や研究開発費がかさんだことが影響した。

売上高は28%増の13億円だった。昼夜や天候を問わず観測できる人工衛星「合成開口レーダー(SAR)衛星」について、政府や研究機関から受注していた実証実験が奏功し、契約が履行された。

シンスペクティブは小型衛星の開発だけでなく、衛星データを解析して供給網の監視をするなどサービスで稼ぐ方針を掲げる。性能の向上には運用基数を増やす必要があり、小型SAR衛星の量産体制を整えている。現在は年産8基の製造能力を、2026年12月期をめどに同12基に引き上げる。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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