キオクシア四日市工場

キオクシアホールディングスは四日市工場(三重県四日市市)で使用する電力の一部を水力発電所由来に切り替えて調達を始めたと発表した。年間使用量のうち再生可能エネルギー由来の比率は5%から8%程度に高まる。米グーグルがサプライヤーに対して再エネ切り替えを促していることに対応した。

中部電力と契約し、一般家庭約4万軒分に当たる年間1億6000万キロワット時の再エネ電力を四日市工場向けに調達する。四日市工場は長期記憶に使うNAND型フラッシュメモリーを生産するキオクシアの主力工場で、年間約50億キロワット時の電力を使う。今回調達したのは使用量全体の3%程度になる。

キオクシアは水力以外にも太陽光由来の電力を工場で使用している。同社は2040年度までに再エネ比率を100%に高める目標を掲げている。水力発電は太陽光と違い24時間発電できるため、昼夜問わず稼働する半導体工場と相性がよい。

今回の調達は水力発電所の発電設備を改修して出力を高めることを伴う。キオクシアは再エネ拡大への貢献も供給先や投資家に対しアピールできる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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