予定時間の直前で打ち上げを中止したスターシップ(24日、米南部テキサス州)=ロイター

【ヒューストン=大平祐嗣】実業家イーロン・マスク氏が率いる米スペースXは24日、米南部テキサス州で予定していた大型ロケット「スターシップ」の10回目の打ち上げ試験を中止した。打ち上げ予定時間の十数分前にX(旧ツイッター)に中止を公表し、「地上システムの問題のため」と説明した。

スターシップは高さ120メートルの史上最大のロケットシステムだ。米国中部時間の24日午後6時30分(日本時間25日午前8時30分)に打ち上げた後、1時間かけて地球を半周してインド洋に着水する予定だった。月や火星に人や物資を運ぶために開発中の大型船だが、直近の3回は連続して宇宙船が空中分解し失敗していた。

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