講演するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

米ブルームバーグ通信は6日、ソフトバンクグループ(SBG)がデジタルインフラ専門の米投資会社デジタルブリッジ・グループの買収に向け協議を進めていると報じた。人工知能(AI)インフラ構築へデジタルブリッジの投資先を活用する狙い。協議は継続中といい、早ければ数週間以内にまとまる可能性があるという。

事情に詳しい関係者の話として、デジタルブリッジを買収し、非公開化する可能性について交渉しているという。SBGはコメントを控えた。デジタルブリッジの時価総額は約18億ドル(約2800億円)で、米国時間5日の終値は前日比45%上昇した。

デジタルブリッジはデータセンターや携帯電話の基地局、光ファイバー通信などの分野に投資している。9月末時点の運用資産は約1080億ドルで、ポートフォリオには米スイッチ、米バンテージ・データセンターズなどが含まれる。

SBGは1月、米オープンAIや米オラクルなどと共同で、5000億ドルを投じて米国にAI向けのデータセンターを構築する「スターゲート」計画を発表した。9月にはSBGが進めるプロジェクトとして米中西部オハイオ州と南部テキサス州の2拠点を開発しているとしていた。

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