
小田急電鉄は2023年12月に運行を終了したロマンスカー「VSE(50000形)」を約2年ぶりに走らせ、報道陣に公開した。VSEは「白いロマンスカー」の愛称で鉄道ファンに親しまれてきた。26年3月下旬からロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)で展示される予定だ。
6日未明、10両のVSEをこれまで保存していた喜多見電車基地(東京・世田谷)から大野総合車両所(相模原市)へ移動させた。1編成のうち1両を展示用に整備し、残る9両は解体する。
ロマンスカーは東京都心と神奈川県の小田原・箱根方面などを結ぶ全席指定の特急。05年に運行を始めたVSEは大きな窓がある展望席を備え、風景を楽しめる列車として人気が高かった。観光車両として延べ約2000万人が乗車した。
ロマンスカーミュージアムでは展示だけでなく、VSEの乗務員体験ができるイベントも開く。VSEを3年間運転した近浦秀敏運転士は「特に2階の運転席からの景色を小さなお子様を中心に味わってほしい」と期待する。
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