
パナソニックホールディングス(HD)は8日、傘下の野球部を2026年度のシーズン終了後に休部すると発表した。同部は社会人野球日本選手権で2回優勝するなど強豪チームとして知られていたが、近年は成績が低迷していた。同社は25年から事業ポートフォリオなどの構造改革を進めており、その一環として休部を決めた。
パナソニックHDの野球部は都市対抗野球大会に57回、社会人野球日本選手権に43回出場した強豪。日本選手権では00年と05年に優勝している。だが近年は都市対抗野球・社会人野球日本選手権の本大会出場を逃すなど成績が低迷し、野球の応援を通じて会社の一体感を醸成するという役割を十分に果たせないと判断した。26年の日本選手権を最後の大会とする。
選手やスタッフは引退後、社業に専念してもらうという。他社のチームなどに移籍を希望する部員などには「最大限の協力をする」としている。
パナソニックHDはラグビーやバレー、アメリカンフットボールなどの社会人スポーツ部も抱えるが「現時点でほかの部活動に廃止の予定はない」としている。
パナソニックHDの野球部は1950年に松下電器産業(当時)初の会社公認チームとして創部された。現在、部員として在籍するのは選手28人、スタッフ15人の計43人。
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