8日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが1.965%に上昇(債券価格は下落)した。2007年6月以来、約18年半ぶりの高水準。日銀の利上げ観測や高市政権下で財政悪化が進むとの懸念から、債券売りが続いている。
日銀の植田和男総裁は1日の講演で「利上げの是非について適切に判断したい」と表明。これに対し、片山さつき財務相が5日の記者会見で「植田総裁とのコミュニケーションはいろいろな意味で非常に良い」と語ったことで、日銀が今月開く金融政策決定会合で政府は利上げに反対しないとの見方が広がった。
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