
七十七銀行は8日、老朽化に伴い建て替えた荒町支店兼八木山支店(仙台市)の新店舗を開業した。地上10階建ての複合ビルの2階で営業し、ほかのフロアにはテナントとして店舗や賃貸マンションが入る。同行が保有するビルを賃貸に出すのは初めて。支店の建物を多角的に活用し、地域のにぎわいづくりにつなげる。
小林英文頭取は記念式典で「ひとつの起爆剤として、地域の活性化に寄与したい」と述べた。複合ビル「ナナアーク荒町」は1階にコンビニエンスストア、3階は心療内科などクリニックが入居する。4〜10階にはファミリー層や単身赴任者向けの賃貸住宅56戸が入る。
金融機関が保有する不動産の外部への賃貸は制限されているが、金融庁の監督指針が2017年に改定され、地域活性化につながる場合などに限り認められるようになった。ナナアーク荒町は七十七銀にとって規制緩和を利用した第一弾となる。今後も支店建て替えに際し、外部賃貸も含めて施設の活用案を検討する。
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