イオンが販売する「26品目のごくぶと巻」(9日、東京都江東区)

イオンは9日、2026年2月2日の節分にあわせて26種類の具材を巻いた1.7キログラムの「恵方巻き」を販売すると発表した。物価高で消費者の節約志向が強まる中、家族や友人などを集めて開くパーティーでの需要を狙う。

12月12日から店舗と同社のオンラインサイトで予約を受け付け、26年2月1〜3日に「イオン」「イオンスタイル」の約350店で販売する。予約限定商品も合わせ、23種類31品目の恵方巻きをそろえる。

目玉は重さは1.7キログラムと、イオンがこれまで販売してきた恵方巻きの4〜5本分と最も重い「26品目のごくぶと巻」(6458円)。幅14センチと顔の横幅ほどある大きさで、皆で切り分けて食べることを想定した。26年にちなみ、海鮮や野菜など26種類の具材でぜいたく感を打ち出す。

米沢牛を使った巻きずし(8640円)やズワイガニを使った恵方巻き(1万800円)などを初めて投入し、高価格帯商品を充実させた。

26年の節分は平日にあたる。週末に前倒ししてパーティーを開く人が多いことを見込み、家族や友人とシェアできる恵方巻きを多くそろえた。

一方、節約意識が高まっていることから1000円台の恵方巻を全体の8割超と昨年の約6割から大幅に増やしたほか、4品目で値下げをする。売れ筋の「鮨よしたけ」が監修した恵方巻きは420円値下げして1490円で販売する。具材を変えずにコメの量を抑え、重量は約2割減った。

恵方巻きの売上高は前年比5%増を目指す。イオンリテール食品本部の金子聡デリカ商品部長は「物価高で1000円程度の手ごろな商品の需要が高まりそうだ」とみていて、購入点数の増加も促す。

【関連記事】

  • ・ツルハに気を遣うイオン、ウエルシア内に不満 巨大ドラッグストア誕生
  • ・イオン、中国・長沙に新ショッピングモール 政治対立下で開業
  • ・豪雨でも沈まぬイオン、ベトナムで脚光 日本の災害対策生きる
  • ・クリスマス商戦開幕 イオン、2000円以下でPB17品ディナーセット
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。