日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した7月の外食売上高(全店べース)は前年同月比8.7%増と44カ月連続のプラスとなった。夏休みの行楽需要が売上高を押し上げた。猛暑のなか涼しさを求めた外食動機も増え、大型商業施設などは集客を伸ばした。

客数は4.4%増となった。月後半からの夏休み需要を取り込んだ。暑さの影響で外出を控えたシニア層の客足が一部減少した店舗もあった。原材料価格や人件費上昇によるメニューの価格改定などを反映して客単価は4%上昇した。

業態別の売上高ではファストフードが9.7%増だった。特に「洋風」カテゴリーは11.8%プラスと伸び率が高かった。期間限定メニューやコラボ商品が好調だったほか、冷たいドリンクを値引きするなどの販促施策が寄与した。ファミリーレストラン業態は7.6%増だった。「和風」カテゴリーでは土用の丑(うし)の日に合わせたウナギ商品の導入などにより9.4%プラスとなった。

パブ・居酒屋業態は3.7%増となった。猛暑によりビール類の販売が好調で客数を伸ばした。日本フードサービス協会は「暑さの影響で外出控えもある一方で、涼しさを求めて商業施設での外食機会は増える傾向にある。8月はお盆休みの需要もあり好調に推移するだろう」と分析する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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