泉州電業は9日、2026年10月期通期の連結純利益が前期比15%増の77億円で、過去最高になる見通しだと発表した。半導体工場やデータセンター向けの電材の販売増を見込む。午後の取引時間中に業績予想を発表した後、株価は急伸。一時、前日比7%高い5500円を付け、年初来高値を更新した。
同日開いた記者会見で、西村元秀社長は「熊本県の台湾積体電路製造(TSMC)や北海道のラピダスの工事が動いてくる」と話した。半導体工場の旺盛な建設需要をねらう。
26年10月期の売上高は6%増の1440億円を見込む。年間配当は150円で据え置く。
同日発表した25年10月期決算は売上高が前の期から微減の1355億円、純利益は11%減の67億円だった。ロボットや産業機械に使うケーブルの販売が落ち込んだ。建設業向けで人手不足や資材高騰に伴って工期の遅れが目立ち、電線の販売が減少した。
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