
サッポロビールは10日、北海道限定の歳暮向け商品の販売を12日に卸企業に到着する分から停止すると発表した。歳暮については既に全国向けに展開していた商品は販売を取りやめており、これで全て休売となる。アサヒグループホールディングス(GHD)がサイバー攻撃を受けた影響で、ギフトの代替需要が急増し安定供給が難しくなった。
休売を決めたのは缶ビール「クラシック」のみを詰めたギフト商品4種類。そのうち百貨店など店頭で直接販売していない完全予約制のギフト「クラシックダブルセット」は9月に注文を締め切っており、予約済みの分については通常通り届ける予定だ。
ビール国内大手では既にキリンビールが歳暮向け商品の販売を1日出荷分から停止した。一方、サントリーは5商品に絞って販売を継続しているほか、アサヒビールも3商品で展開している。
アサヒGHDはランサムウエア(身代金要求型ウイルス)とみられるサイバー攻撃を受け、9月29日にシステム障害が発生した。依然として商品の受注や出荷が遅れている。
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