JR九州は水分トンネル(大分県由布市)の湧き水を発電に活用する=同社提供

JR九州は12月から鉄道のトンネルからの湧き水を活用した小水力発電を始めた。久大本線野矢―由布院間の水分トンネル(大分県由布市)付近に導水管を通し、流れ込んだ湧き水を発電機が回る動力にする。同社が水力発電に乗り出すのは初めて。発電した電力は九州電力に販売する。

毎秒0.22立方メートルの湧き水で発電する(大分県由布市)=JR九州提供

発電所は1日から稼働。トンネルから出る湧き水は毎秒0.22立方メートルで、出力は46.9キロワット。JR九州と由布市が2023年に締結した防災協定に基づき、発電所にポータブル電源11台も備えており、災害時などに地域住民に貸し出す。同社は「地域と連携しながら課題をともに解決していきたい」としている。

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