アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・インベストメント・マネジメントが豊田自動織機株の5.01%を保有していることが10日、わかった。エリオットが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明した。保有目的は投資に加え、「状況に応じて会社や関係会社と議論し、重要提案行為等を行う」としている。
豊田織機はトヨタ自動車などが出資する持ち株会社によるTOB(株式公開買い付け)で株式非公開化を目指している。大量保有報告書によると、エリオットは12月3日までに発行済み株式の5.01%にあたる1632万2100株を市場で取得した。
エリオットの株式保有を巡っては、豊田織機の半期報告書で9月末時点で3.26%の保有が判明しており、豊田通商やデンソーに次ぐ6位株主になっていた。
トヨタ陣営はTOBを2026年2月以降に予定している。買い付け価格は1株1万6300円で、一部の海外投資家から「価格が低い」などと指摘が出ていた。10日の終値は1万7690円とTOB価格を上回って推移している。
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