大・中型の蓄電システムの製造・販売を柱に、電気自動車(EV)向け充電装置、電力供給サービスを手掛ける。17歳で起こした会社を衣料品通販のZOZOに売却し、同社で最高執行責任者(COO)を務めた伊藤正裕氏が2021年に創業した。

システムの量産・普及により再生可能エネルギー由来の電力を主電源にできる社会の実現を掲げる。岡山県玉野市で24年から稼働する工場と近隣の提携工場で生産を拡大し、系統蓄電所や企業の工場・倉庫など100カ所以上に導入された。上場による調達資金で玉野市に第2工場の建設を計画する。25年6月から同市に本社を置く。

25年12月期の連結売上高は189億円と前期の3倍強を見込む。研究開発や生産増強などの先行投資がかさみ最終損益は17億円の赤字(前期は80億円の赤字)となる見通し。当面は先行投資や内部留保の充実を優先し、配当は見送る予定だ。

<12月19日、東証グロース上場>

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