(左から)1号機、2号機、3号機の原子炉建屋が並ぶ泊原子力発電所=北海道泊村で2025年4月30日午前10時39分、本社機「希望」から西夏生撮影

 北海道の鈴木直道知事が10日、北海道電力泊原発3号機の再稼働に正式に同意を表明しました。地元の同意がそろい、原子力規制委員会の審査や安全対策工事を経て2027年にも再稼働する見通しとなりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「泊原発再稼働」を解説します。

Q 泊原発の再稼働ってどんな進展があったの?

A 北海道電力泊原発3号機について、地元の同意を得て再び動かせる見通しが立ったのです。3号機は2009年に営業運転を始めましたが、2012年から定期検査で止まっていました。2025年7月に規制委の安全審査に合格し、政府が8月に道と立地・周辺4町村に同意を要請。立地自治体である泊村の村長が11月に同意を表明したのを皮切りに、周辺3町村長も11月内に同意を示していました。

Q ところで、泊原発ってどこにあるの?

A 札幌から西へ約70キロ。積丹半島の付け根に位置し、雪が多い地域です。

Q 再稼働すると何が変わるのかな。

A 鈴木知事は同意の理由として、電気料金の値下げや、温室効果ガスの削減などを挙げています。

Q どうして今、再稼働に同意したのかな?

A 知事は「再稼働の方向性を示すことで企業の投資判断の予見性を高め、道内での投資促進や雇用の拡大につながる」と説明しています。

Q 災害時の避難の準備は大丈夫なの?

A 泊原発周辺は雪が多く、避難道路が少ないため、地震や津波、大雪などの災害時に避難が難しいという課題があります。国や道は防災計画を見直していますが、住民からは不安の声も出ています。

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