動画投稿アプリ「Tik Tok(ティックトック)」を国内で運営する「Tik Tok Japan」は11日、動画の再生数などに応じて投稿者が収益を得るプログラムに障害が起きていた、と明らかにした。利用者からはSNSなどで「理由もなく、収益が奪われていた」などと戸惑いの声が上がっていた。

 同社によると、今月4~10日に日本や韓国、ブラジルなど八つの国・地域で展開している収益化プログラム「Creator Rewards Program」にシステムエラーが起きた。プログラムは「クリエーター」と呼ばれる投稿者が、投稿動画の再生数などに応じて収益を得るためのもの。障害によって、投稿者がそれまでに得ていたはずの収益がなくなるなどしていた。エラーはすでに修正済みで、影響のあったクリエーターへの対応を今後進めるという。

 「Tik Tok」は中国発のアプリ。投稿者の一部の間では、高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁で、緊張が高まっている日中関係が影響しているのではとの臆測もあったが、同社は「日本に限定した影響ではなく、うわさは事実ではございません」と否定。「クリエーターのみなさまにご心配をおかけしたことをおわびします」とコメントした。

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