
群馬銀行は25日、群馬県高崎市で個人投資家向けの会社説明会を開いた。深井彰彦頭取が2027年4月めどに行う第四北越フィナンシャルグループ(FG)との経営統合などについて説明。「負ののれん」の発生を見込んでいると明らかにした。1900億〜2000億円規模とみられ、一時的な利益となる。
高崎市内のホテルで開いた説明会には約130人の個人投資家らが参加した。同行は毎年2、8月に説明会を開き、参加者は毎回100人程度だったという。今回は銀行株全般の株価上昇や第四北越FGとの経営統合合意を受けて、参加者が約3割増え、投資家の関心の高まりを示した。
負ののれんによる一時的な利益について深井頭取は、有価証券のポートフォリオを再構築したり、システムコストの前倒し処理などに活用したりして、将来の収益拡大やコスト削減につなげたいと説明した。
経営統合後は「規模が大きくなり、強みは重ならないので収益を伸ばせる」と強調した。群馬銀と第四北越銀が持ち株会社のもとで、それぞれの地盤と強みを生かして、ノウハウや商品を相互に活用。サービスの質を拡充するとした。
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