経済産業省が12日発表した2024年度エネルギー需給実績(速報)によると、発電電力量に占める原子力発電の割合は9.4%だった。24年度に再稼働した東北電力女川原発2号機(宮城)や中国電力島根原発2号機の発電を反映した。

電源割合は天然ガスが31.8%で最も高く、石炭が28.6%で続いた。石油を含む火力発電が依然3分の2を占めている。再生可能エネルギーは微増で太陽光は9.9%、風力は1.2%だった。

原発の割合は東日本大震災後の11年度以降で最も高かった。25年度に入ってからも複数の原発で地元同意の手続きが進んでおり、今後も活用が進む見通し。

10年度は原発が発電量の25.1%を占めていた。震災後の原発停止により11年度には9.3%まで下がり、14年度はゼロとなった。その後はじわじわと上昇し23年度は8.5%だった。〔共同〕

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