佐世保玉屋は市中心部のアーケード商店街に面する(長崎県佐世保市)

老舗百貨店の佐世保玉屋(長崎県佐世保市)は2026年1月末に閉店する。屋号は残し、佐世保港近くにある関連会社の施設に移転して小売業を続ける方針という。現在の店舗は商業ビルへの建て替えを視野に検討している。

佐世保玉屋の前身、田中丸商店は1806年に佐賀県で創業した。1920年に佐世保で百貨店を開き、現在の店舗は65年に新装開店した。建物は老朽化が進み、佐世保市から耐震診断の実施を求められてきた。

2024年には同年7月末での閉店を取引先へ通知した後に方針を見直し、売り場面積を耐震診断の報告義務がない5000平方メートル未満に縮小して営業を継続した。25年4月には「再開発のために6月末で一時閉店」と公表。その後再開発を断念して7月以降も営業を続けていた。現在は9階建ての1階のみで営業している。

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