
TOPPANホールディングス(HD)のグループ会社であるTOPPANデジタル(東京・文京)とスーパーのとりせん(群馬県館林市)は硬貨を電子マネーに無料で交換する実証実験を前橋市内の店舗の駐車場で実施した。とりせんの店舗で使える電子マネーに換えることで、顧客獲得に加えキャッシュレス決済の普及につなげる狙いだ。
両社はキャッシュレス決済や金融機関で両替手数料の有料化が進んでいることで、硬貨が家庭内にたまっているとみた。12、13日の実証実験では、延べ327人が訪れ、77万枚以上の硬貨を交換した。参加者は持参した硬貨を機械で数え、プリペイド式の「とりせんペイ」にチャージ(入金)した。約4万円分を持参した人もいたという。

とりせんペイはチャージ上限が5万円で通常、硬貨では入金できない。使い道がとりせんでの購入に限られるため、硬貨を電子マネーに交換すれば利用促進が見込める。TOPPANデジタルはとりせんペイの残高管理などのシステムを提供しており、利用料収入が得られる。
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