複合機を使ってうちわなどのグッズを作れるファミフェスの体験コーナー(東京都渋谷区)

ファミリーマートは17日、体験型コンテンツを集めた祭典「ファミフェス2025」を開催すると発表した。東京・渋谷の施設を貸し切り、来場者は複合機を使った「推し活」関連のうちわ作りやクレーンゲームを楽しめる。アニメ「ポケットモンスター」とコラボするなど、知的財産(IP)を活用したエンターテインメント分野の事業機会を探る。

「あそべるコンビニ」と題し、19〜20日に一般公開する。通常は店舗に設置してある複合機を使って、好きな文字やデザインをうちわにプリントできるグッズ作りコーナーを設けた。ぬいぐるみのクレーンゲームやポケモンのバトルゲームも楽しめる。

ファミフェスで楽しめるポケモンなどのゲームコーナー(7日、東京都渋谷区)

ファミマで販売している韓国コスメのシミュレーション機器も設置した。人工知能(AI)を搭載したアバター(分身)を介して化粧後の顔を再現できる。2026年1月に各店舗で発売する漫画「呪術廻戦」とコラボした菓子類などの見本品も並べる。

ファミフェスの開催は2度目となる。2023年の前回はファミマの衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」のファッションショーを開いた。消費者に新事業を披露する機会としており、今回はIPを活用したエンタメサービスに軸足を置いた。

ファミマの細見研介社長は17日の記者発表会で「デジタルサイネージ(電子掲示板)やアプリを含めて、良質なコンテンツを発信するための自社インフラを直近5年間で整えてきた」と説明。そのうえで「(ファミフェスは)当社のインフラにIPを乗せて世界中に打ち出していく新戦略のキックオフにしたい」と話した。

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