第一三共ヘルスケアが発売する緊急避妊薬「ノルレボ」

第一三共傘下の第一三共ヘルスケアは18日、購入の際に医師の診察や処方箋を必要としない国内初の緊急避妊薬「ノルレボ」を2026年2月2日に発売すると発表した。1回分のメーカー希望小売価格は7480円で、全国の薬局やドラッグストアで販売する。使用する年齢の制限はなく、薬剤師の前での服用が義務付けられる。

ノルレボはあすか製薬が製造し、第一三共ヘルスケアが販売を担う。10月に厚生労働省から製造販売の承認を取得した。避妊の失敗や性暴力などによる望まない妊娠を避けるため、性交から原則72時間以内に1錠服用する。なるべく早く服用することで、より高い妊娠阻止率が期待できる。

緊急避妊薬は世界約90の国や地域で処方箋なしで購入することができる。日本ではこれまで医師の診察と処方が必要で、受診が遅れて服用が間に合わなくなるといった恐れなどから処方箋なしで購入できる市販薬としての販売が求められてきた。ノルレボは国内初の市販の緊急避妊薬となる。

転売や譲渡を防ぐため、厚労省は研修を受けた薬剤師による対面販売と面前での服用を義務付ける。販売する薬局やドラッグストアにはプライバシーへの配慮や近隣の産婦人科医などとの連携を求める。年齢制限はなく親やパートナーの同意も不要としている。

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