テスラの「スーパーチャージャー」

米電気自動車(EV)大手テスラの日本法人は18日、国内の充電網が700口を超えたと発表した。テスラは独自の充電網「スーパーチャージャー」を全国にひろげている。2027年には1000口以上に増やす目標を掲げており、国内各地への設置を進める。

16日に700口目を含む計4口を千葉県浦安市に設置した。17日には神奈川県藤沢市に新たに4口を設置した。18日時点で国内では141カ所、707口が稼働している。

テスラは独自の充電規格「NACS(ナックス)」の充電網、スーパーチャージャーを全世界で7万5000基以上設置している。急速充電でき、北米では標準規格となっている。日本でテスラ車はNACSの充電器を使う必要がある。テスラの日本販売は好調で、25年の国内販売台数は1万台を超えた。充電口を増やして顧客の利便性を高める。

日本でもテスラ規格を採用する自動車メーカーが増えている。マツダとソニー・ホンダモビリティが採用するほか、11月に米ジープなどを傘下に持つ欧州ステランティスが27年からテスラ規格のEVを日本で発売すると発表した。

日本では独自の急速充電規格「チャデモ」が主流だ。EV充電器の情報サイトを運営するゴーゴーラボによると、チャデモの口数は、18日時点で1万3262口と圧倒的に多い。

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