2026年3月開業予定の「帝国ホテル京都」(18日、京都市東山区)

帝国ホテル京都(京都市東山区)が18日完成し、施設の一部を報道公開した。帝国ホテルにとって30年ぶりの新ホテルで、全国では4カ所目の施設となる。2026年3月5日のオープンを予定している。完成式典で風間淳社長は「京都の皆さまとともに、日本一のサービスを提供するホテルにしていきたい」と述べた。

18日は1階の玄関などを公開した。内装デザインは建築設計事務所、新素材研究所(東京・港)の榊田倫之氏が担当。壁面には大谷石やケヤキの一枚板など自然素材を多く用いた。宿泊者は専用ラウンジで庭を眺めながらチェックインできる仕組みとなっている。

「帝国ホテル京都」の宿泊者専用ラウンジ(18日、京都市東山区)

客室数は55室で、全室広さ50平方メートル以上を確保した。宿泊料金(2人利用)は季節や予約状況に応じた変動制を取り入れており1泊16万4500円から。最上位のスイートルームは1泊300万円で販売する。

ホテルは築90年ほどの国の登録有形文化財「弥栄会館」を改築したものだ。帝国ホテルは、芸舞妓(げいまいこ)の教育機関を運営する八坂女紅場学園から建物を引き受けた。同学園の杉浦京子理事長は「建物そのものが祇園の人々の心のよりどころでもある。帝国ホテルが祇園のシンボルとして新たに愛される存在になってほしい」と語った。

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