米国旗=米首都ワシントンで2023年11月14日午後、西田進一郎撮影

 米労働省が18日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2・7%上昇し、伸び率は前回9月(3・0%)を下回った。トランプ政権の高関税政策を受け、米企業による輸入コストの価格転嫁が徐々に進んでいるが、市場予想(3・1%)より低い水準だった。

 内訳別では、食料品の伸び率が2・6%で9月(3・1%)より鈍化した。

 変動の大きなエネルギーと食料品を除くコア指数は2・6%上昇で、伸び率は9月(3・0%)を下回った。連邦準備制度理事会(FRB)が目標とするインフレ率2%を大きく上回っている。

 CPIは小売店への訪問と電話調査などを通じて算出される。43日間に及んだ米政府機関の一部閉鎖の結果、10月は政府職員がデータ収集作業を実施できなかった。このため、10月分は公表が見送られた。【ワシントン浅川大樹】

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